ABOUTVOCALOID β-STUDIO について

本プロジェクトは2024年3月31日をもってクローズしました。
たくさんのご協力ありがとうございました。

VOCALOID β-STUDIOの活動

VOCALOID β-STUDIO は歌声合成の未来を追究するヤマハの研究スタジオとして、2023年8月22日から2024年3月31日までの期間限定で開かれました。これはヤマハの研究段階の歌声合成試作プラグイン VX-β を公開し、クリエイターの皆様に自由な音楽制作を行っていただくことによって新しい歌声合成の可能性を探る、挑戦と模索の取り組みでした。

 

クリエイターの力

プロジェクト期間中、クリエイターの皆様が VX-β を使用した作品制作に次々と取り組んでくださいました。VX-β は実験段階のプロダクトということもあり、クラッシュを含む不具合などが報告されることも多くありました。制作作業にご迷惑をおかけしたことを、ここにお詫び申し上げます。
そんな中クリエイターの皆様によって、数え切れないほどの作品が生み出されました。そしてそれらは、まさに新しい歌声合成の可能性を切りひらくような可能性に溢れていました。人間の歌唱とは異なる歌声合成ならではの魅力を VX-β というツールによって大きく高める作品、従来世代の歌声合成では難しかったような豊かな歌唱表現(ダイナミックな強弱表現など)を巧みに打ち出した作品、バックコーラス用途やBGM的な用途など幅広い使い道に歌声合成が使えることを示すような作品……など、挙げればきりがありません。また、SNS などで VX-β のスクリーンショットやキャプチャ動画を添えて、制作の過程を共有する方が数多くいらっしゃったことも印象的でした。それらすべてが、クリエイターの皆様の発想力・創造力によってもたらされたものであることは疑いようがありません。以下に挙げた作品例は、本当に多くの作品の数々の中のほんのごく一部でしかありません。ご協力くださったすべての皆様に、心より感謝いたします。

世界の大多数の音楽制作者が当たり前のように歌声合成を扱う未来へ

私たちは VOCALOID β-STUDIO の活動を始めるにあたり「世界の大多数の音楽制作者が当たり前のように歌声合成を扱う未来へ」というビジョンを掲げました。そこでは歌声合成という単語が持っている従来的なイメージを打破・拡張し、音楽制作における様々な場面で歌声合成が活躍できることを示すとともに、新しい当たり前を切りひらくことを大きな狙いとしました。
今回の約7か月強の活動では、さまざまな形で未来の「当たり前」の片鱗がクリエイターの皆様によって示されました。この取り組みによって皆様からもたらされた貴重な未来へのヒントによって、ヤマハ VOCALOID は進歩を続けていきます。
これからの VOCALOID の取り組みに、どうぞご注目ください。 

VOCALOID β-STUDIO

 

Special Thanks

VOCALOID β-STUDIO 立ち上げに至るまでに、様々な音楽クリエイターの皆様にご意見を伺い、多くのご協力をいただきました。改めて深く感謝を申し上げます。(掲載許可済みの方、敬称略)

Fushi / Junky / Kabanagu / Mitchie M / sasakure.UK / 歩く人 / アンメルツP / 勇魚 / 稲葉曇 / いるかアイス / 傘村トータ / 花奏かのん / カンパニュラ / きっと、ずっと、ぼっち。 / くるくる数字 / 是  / 田廻弘志 / 煮ル果実 / ねじ式 / はるまきごはん / 一二三 / 平田義久 / 本間昭光 / みきとP / ミディ / レンチ